『サイバーパンク2077』が凄く面白かった。とにかく。レビュー。

ゲーム

ゲームとしてはかなり前に発売されていたサイバーパンク2077を、DLCまで一気にクリアしました。だいたい全部でプレイ時間は75時間くらいでしたが、凄く濃密で、特にDLCの鬼気迫る展開にはのめりこんでしまいました。

僕は個人的にDetroitのような自身のゲームプレイによって分岐するタイプのゲームがとても好きなのですが、始めたときにはまさかそのような属性持ちとは思ってなく、驚きと共にずっと楽しかったです。

サイバーパンク 2077とは

『サイバーパンク2077』は、巨大都市ナイトシティを舞台に、 謎めいたインプラントを追うことになった主人公“V(ヴィー)”を操るオープンワールドRPG。 外見からサイバーウェアによる身体強化まで、豊富なカスタマイズ要素を用意。 無数の選択肢を通じて、自分だけのストーリーを語れ!

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一応知らない方のために説明すると、サイバーパンク 2077は名の通りサイバーパンク(荒廃した町で銃をとにかく打ちまくり、ハックしたり)の世界観で、今から半世紀先の都市ナイトシティが舞台。この巨大都市で依頼を受けて銭を稼ぐ傭兵Vとして成り上がっていくことになります。

初めはバグが多い作品として高い評価を受けていなかった本作ですが、度重なるパッチにより、バグの修正や、新しい要素の追加などによって、名実ともに面白い作品として現在君臨しています。なので値下がりもしていない。

良かった点

とにかくリアルな質感

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これが一番かなと思いました。ナイトシティで体験できること全てがリアル。

リアル感を感じれる瞬間は沢山あります。例えば、街中で一般市民を殺してしまうと警察に追いかけられ、問答無用で発砲されます。警察が見失うまではしばらく逃げ切らなくてはなりません。なので無暗に人を襲うのはもちろんご法度ですし、仮に懸賞金の掛かっている犯罪者を狙う時にも、流れ弾が当たらないように注意する必要があります。

また、自身の選択によってサブイベントであっても分岐が起こるのもリアル感を増す要因になっています。このゲームはエンディングが複数用意されていたり、キャラクターの心情・価値観を理解して行動しないと報酬を減らされますし、最悪の場合は縁を切られる危険性すらあります。これによってストーリーへの没入感とでも言うのでしょうか、何割増しにもなっている気がします。

他にも、すみませんプレイ中の画像は持ってこれなかったのですが、上の画像みたいなかっこいい車を凄くリアルな操作感で動かせるんですよね。ナイトシティのギラギラした街並みもそうですが、少し郊外の落ち着いた路上も運転でき、事故って人を殺めてしまったら警察に追われる。この諸々がリアルなナイトシティでの生活感を演出してくれます。

もちろん、最新ハードによって発揮される美麗なグラフィックや、デュアルセンスから感じる振動もリアル感をもたらすのに大きく貢献しています。銃の種類によってR2トリガー重くなるんですよ、凄くないですか?

名声を得ていくのが楽しい

名声も何もない主人公Vを操作して、成り上がっていく様がとにかく楽しいです。名声(クレド)を高めていくと、購入できる車が増えていくというのも男のロマンに合致しすぎていて、最高でした。また、クレドの上昇により新しい依頼が舞い込んでくるので、名声が高まっていることを実感できるシステムも良かったです。

名声を高めるにはメインストーリーを進めるほか、依頼をこなしたり、路上にたむろしている危ない人たちを〇害することでもできるのですが、これがまたナイトシティ内での威厳を高めている感があってよい。

自分に合った戦い方を模索できる自由度の高さ

Vの強化には、大きく分けて三つあるかと思います。

レベルアップによるステータス強化、サイバーウェアの入手・強化、武器の入手・強化ですね。

この三つどれをとっても種類が豊富です。例えるなら、ソウルシリーズに近いでしょうか。レベル上げによるステータス強化、祈祷・魔術の入手、武器の入手・強化に近いと思います。自由度が高いので、人によって三者三様なビルドを組むことが可能です。

ステータス強化は、レベルが上がった際に貰えるポイントを消費してスキルを開放していくシステムなのですが、それにも二種類あり、スキルを入手するためのスキルツリーの解放には、まずV自体の基本ステータスを上げる必要があります。これは選べる選択肢にも影響してくるため重要です。TRPGのステ振りに近いかな。やっとこさスキルが解放できるようになると、基礎能力の向上や空中ダッシュなどの特殊な能力が手に入ったりします。

サイバーウェアとは、要は体を改造することで、特殊な能力を得る機能です。リパードクという専門家に頼むことで、空中でのジャンプを実現したり、索敵されるとスローモーションになるシナプスなど様々です。

武器に関しては、FPSゲームによくある武器の種類としてあるライフルやハンドガン、マシンガンがあるのはもちろん、その中にもいくつか種類が用意されていて、収集が楽しいです。また、近接武器も結構豊富なので、銃嫌いでも楽しめはすると思います。

この三つの強化を組み合わせて、暗殺を狙うアサシン的ビルドや、銃をぶっ放し、腕で殴る脳筋ビルド、クイックハックによる遠距離攻撃ビルドなど、様々できます。僕は色々やりつつ最終的にはワイヤーで敵を切り裂くスタイルでやってました。

お金の概念がシビア

お金に基本的に余裕がない状態が続くので(武器やサイバーウェアは基本的に高価)、「次この依頼をやって稼いだら車買うぞ!」というモチベーションが常にあるのもよかったです。

ストーリーが魅力的すぎる

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僕がこのゲームを始める際は、正直ストーリー要素ではなく、サイバーパンクの世界観でドンパチやりたいという目的しか頭に無かったのですが、気づけばストーリーを追うためにプレイを続けていました。もちろん初めから最後まで戦闘には飽きが来ず、それ自体も楽しんでいたのですが、本編もDLCも中々に怒涛な展開が続くもので、戦闘そっちのけでストーリーのことを考えていることも少なくありませんでした。そうしたらサイバーウェアの強化を忘れてきつめの戦闘を強いられることになったりもしましたね。

英語もリアル

これは主に英語話者にとってのメリットとなるのですが、英語がとってもネイティブです。英語音声にすれば、始まりから終わりまでずっとリアルな英語で会話を楽しめるので、勉強にはなると思います。早口だったり、端折って喋ったりをよくするので、英語学習者でその辺に慣れていない人にはお勧めです。その代わり逆にアメリカすぎて言葉が汚いときも多々あります。英語音声英語字幕にすれば無敵です。

また、日本人の英語話者や、その他大勢の非アメリカ出身の独特のアクセントを持つ英語も学ぶことができます。

気になった点

バグがたまにある

ディスク二枚組なところからも分かるように、人やオブジェクトの数が多いからか、バグが少し気になったところ。流石にラスボス戦中に倒すべき当の本人が消えたときにはびっくりしましたね。まあただ、たまになので許せました。パッチ修正前はもっと酷かったみたいなので、ほんと今プレイできてよかったと思いました。

他に覚えている限りだと、武器が使えなくなるバグや、選択肢が見えなくなるバグなんかもありました。武器が使えなくなるやつは、はしごを登ることもできなくなり、次のジョブが進められず、ロードするしか無かったのはきつかった。逆にロードしなきゃだめだと学べたのは良かったですね。

オートセーブがあるので、そこまで前に戻されることも無かったのは良かった。

展開が重め

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これはネガティブなポイントというよりは、気になる人もいるかな、という点なのですが、中々にバッドエンドというか、重い展開も多いというところですね。これがまた逆にリアルとも言えるので僕は好みでした。

エンディングに関してはネタバレを避けるため何も言えないのですが、突然ハッピーハッピーになるわけもない、とだけは言っておきます。また、隠しエンディングというものも存在するのですが、まず初見では到達できるわけもない条件が設定されているので、クリアした後に確認することをお勧めします。

ロマンス要素があって無いようなもの

今作には恋愛要素というより、少しエッチな要素が存在するのですが、これはあまり期待しない方がいいと思います。詳細は省きますが、恋愛関係になれるのはかなり限られていますし、なったとしても特に大々的なイベントが有るわけでもないです。あくまでストーリーを彩るスパイス程度に考えるべきだと思います。

ただし、僕も全員のロマンスを見たわけではないので、もしかするともっと凄いことになるのかもしれません。その辺はご了承ください。

始める時の設定のおすすめ

ゲームを始める際に、性別等いくつかオプションを選べるのですが、そのおすすめを一応始める方のために書いておきます。

性別:男と女で選べ、自動的に恋愛関係になれるキャラクターが決まる。見た目は変えられるが、性別は変えられないので、注意。恋愛を重視する方は事前にキャラクターを調べてお目当てを決めておくのもまあアリ。

ライフパス:ノーマッド・ストリートキッド・コーポレートの三つ。ストーリーの本筋は一切変わらないので、適当でok。Vの生い立ちと、それに紐づく価値観を決めると考えればよい。

難易度:イージー・ノーマル・ハード・ベリーハードの四種類。後で設定から変えられるので特に考えないで決めてよいですが、多少歯ごたえのある戦闘を楽しみたい人はハードが良いと思います。

ちなみに、僕は男、ストリートキッド、ハードでやりましたが、特に問題はありませんでした。強いて言えばハードでも難易度はそこまで高くなかったかな?という程度。死にゲ―に慣れ過ぎているせいかもしれませんが。

まとめ

DLCも合わせると少々割高ではありますが(DLC単体は4400円、セットは9000円程度)、とにかくやってみて欲しい。値段だけの価値はあります。DLCをやらないと面白さが半減するくらいにはDLCに良さが詰まってます。

戦闘だけでとんでも面白いのに、ストーリーまで良いって。

僕もクリアこそすれ、まだまだやっていないことが沢山あるので、まだしばらくナイトシティに留まることになるでしょう。

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